こんにちは、10月13日の日経新聞の朝刊にこんな記事が載っていました。
これどういう意味を持っているか分かりますか?
ちょっと見てみてください。(赤枠で囲ってある部分です)
橋下徹大阪市長の話です。
”「今の段階では反対だ。止める法案を出す。(国会)議員の数はそのままで消費税だけ上がるなんて、こんなふざけた政治は許せない」と述べ、凍結法案を提出する考えを示した。”
とあります。
今までもそうですが、テレビや新聞等のニュースなどを見ていて
言い回しや言葉遣いがおかしいのが気になります。「そんな細かい事言うなよ!」「めんどくさいやつだな!」なんて言う声が聞こえてきそうですが・・・ちょっと我慢して読んでください。
ちょっと前から、消費税を8%から10%にすると言う議論を「アベノミクスが失敗したと思われてはいけない。ぜひやるべきだ!」と言う論調と「いやいや、そんなに景気が良くなっていないのに増税するのはおかしいだろ!」と言う意見があります。
阿部総理が実際にどう言っていたのかは知りませんが消費税を8%から10%に引き上げる事はもう決定しています。嘘付けこの野郎!なんて言わないでください。この言葉が最初の日経の記事に繋がってきます。
大本の法案の条文はどうなっているのでしょうか?
内閣官房のHPにある「社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行う為の消費税法等の一部を改正する等の法律案」にある新旧対照表を見ます。(しかし、長い命名ですね・・・)
15Pの第十八条の3です。
”この法律の公布後、消費税率の引き上げに当たっての経済状況の判断を行うとともに、経済財政状況の激変にも柔軟に対応する観点から、第二条及び第三条に規定する消費税率の引き上げに係る改正規定のそれぞれの施行前に、経済状況の好転について、名目及び実質の経済成長率、物価動向等、種々の経済指標を確認し、全二項の措置を踏まえつつ、経済状況等を総合的に勘案した上で、その施行の停止を含め所用の措置を講ずる。”
なんだか長ったらしいですが最後の「その施行の停止を含め所用の措置を講ずる」が一番大事で、要は「経済指数や成長率が思わしくなかったら、停止する事をしますよ」と言っているのであって「問題ないと判断したらそのまま行きますよ。増税は始めから決まっていますからね」と言っているのです。これが実態です。
ここまで説明して、初めてそれに対して橋下徹市長が反対法案を出すと言った意味が通じると思います。法律は条文に書いてある事が全てです。「普通に考えたら」とか「常識では」とかは一切関係ありません。だから、グレーゾーンとか黒ではないけれど白でもない。と言った事が起こりえます。これが事実です。
今現在、平成26年10月15日です。総理が増税の判断を下すと言う時期に来ていますが、
昨日のロイターの記事には相も変わらず「適切な時期に適切な判断を下す」と言った曖昧な事が書かれていました。このまま何も言わずに増税は決定事項です。とでも言うつもりでしょうか?麻生財務相もしかるべき時に総合判断をすると言っていますが、なにも言わなければ自動的に引き上げられます。
このまま何もせずに消費税は10%に上がるのでしょうか?皆さんが何もせずに日々を過ごして行けば、まず上がるでしょう。かと言って、何か行動を起こせば上がらないとも言えません。でも、何もしないよりは上がらない可能性は高まります。
では、具体的に何をしたら良いのでしょう?
その起こすべき行動とは、皆さんの住んでいる地域の選挙区があるはずです。その土地で先の衆議院選挙で当選した議員にメールを送る事です。直接話が出来るのなら、それも良いでしょうが現実的に難しいと思います。その議員の事務所に電話をするのが、簡単で良いと思います。なぜなら、その議員は皆さん有権者の代表として国会に行っているのです。その声を国政に生かす為にいるのです。国会で阿部総理や麻生財務相に、税率をなぜ上げるのか?また、上げないのか?をちゃんと説明してくださいと意見を言ってもらうのです。これが正しい民主主義です。
昨年の5月頃から円安方向に動き始めて、国内の企業が全て儲かる方向に行けば良いのですが、残念ながらそうではありません。トヨタ自動車などは為替が1円円安になれば、営業利益が400億円増えるなんて言う話もありますが、本当に一部の企業だけの話です。皆さんが実際に感じて思った事を国会議員に伝えて国政に生かしてもらう様に行動しましょう!
1人1人が小さな行動でも、動き始めれば何かが変わります。「蟻の一穴」「千里の道も一歩から」と言った、諺もあります。この消費税の増税は、国家公務員の給料に消えていると言う話です。社会保障の財源確保などといった事に使われていないです。これだったら増税などしなくても良いはずですよね?行動を起こす機会になればと思います。